個人契約家庭教師のテトラ コラム1 

こんにちは。「家庭教師のテトラ」代表の大倉です。
家庭教師のテトラ…
変な名前だと思われた方もいらっしゃると思います。

「テトラ」というのは、数字の「4の意味です。
ネーミングのヒントになったのは、「三方良し」という言葉。売り手良し・買い手良し・世間良し。売り手と買い手がともに満足し、社会貢献もできるのが良い商売である、という近江商人の心得として知られていますね。

「家庭教師のテトラ」という名前は、三方良しならぬ、『四方良し』を実現したいという思いを込めて付けました。家庭教師のテトラにおける四方とは、「①ご家庭/生徒 ②家庭教師の先生 ③当サイト ④社会」です。
ご家庭/生徒が充実した教育サービスを受け、家庭教師の先生もやりがいとそれに見合った報酬を受け取る。当サイトもビジネスとして成立する。そして、最終的には社会貢献へとつながる、という理想を掲げています。

私は学生時代も含め、20年近く家庭教師として活動してきました。あくまでも家庭教師としての立場からですが、数多くのご家庭/生徒さんの様子、また派遣業者さんの変遷も垣間見てきました。何かと悪いイメージもある家庭教師業界。近年はずいぶんと状況はよくなってきていると感じていますが、まだまだ改善すべき余地はあると思います。以下、自戒の念も込めつつ、「テトラ(四方)良し」を掲げた理由を少しお話します。


1. ご家庭/生徒にとって「良し」だったか?
2. 家庭教師の先生にとっての「良し」をめざして
3. サイトにとっての「良し」
4. 社会にとっての「良し」


 

 1. ご家庭/生徒にとって「良し」だったか?

家庭教師という教育サービスにとって、お客様はご家庭の保護者。実際にサービス(授業)を受けるのは生徒・児童のみなさんです。したがって、ご家庭/生徒に満足いただけるサービスを提供するのがまず求められるのは当然です。

しかし…
ご家庭/生徒の方を向かず、ただただ会社の利益のみを追求してきた業者も、残念ながらかつては多かったと感じます。具体的には、「家庭教師」を隠れ蓑にして、生徒に本来は必要のない数十万円もする高額教材を押し売りすることが目的の業者もありました。そのような教材販売業者は、教材の販売さえ終われば、その後は適当に選抜した学生をご家庭に派遣し、特にアフターフォローもしてくれません。消費者意識の高まりもあり、さすがに今では高額教材業者は減ってきましたが、地域によってはまだまだ活動しているようです。教材の販売自体は、何ら悪いことではありません。ただ、価格に見合った価値があるのかといわれると、疑問符がつきます。

教材販売への批判が高まるにつれ、「教材販売なし」「電話勧誘なし」などをうたう、「クリーン」な業者が人気になってきました。ただ、教材なしの業者に関しても、玉石混交です。真摯にお客様と向き合う業者もあれば、とにかく契約を取ることが目的で、生徒の成績アップは二の次という業者もありました。これも現在は、随分と改善されてきた感があります。さすがに顧客の満足をないがしろにしてきた業者は、生き残れなくなりましたね。

家庭教師業界が、生徒/保護者にとって「良し」であったのか。私自身、自戒の意味も含め、改めて第一に掲げたいと思います。

2. 家庭教師の先生にとっての「良し」を目指して

「契約さえ取れればよい」というスタイルの業者は淘汰され、生徒の成績アップに真剣に取り組む業者も増えてきました(当然のことなのですが…)
ただ、ここで問題になるのが、家庭教師の先生へのしわ寄せです。

お客様(ご家庭/生徒)の要望にできるだけこたえようとする、その姿勢はもちろん素晴らしいのですが… ご家庭の要望を、営業スタッフが何でも「できます」とこたえてきて、そのしわ寄せを受けるのが現場の先生である、というパターンもよくあります。

「1時間で5教科すべて教えてください」
「片道1時間かかる家庭に行ってください」
「次回から○○の教科も教えてください」
「来週から指導時間が半分になります」

などなど、教師側の事情を考慮しない、さまざまな要求がやってきます。もちろん、教師側が断るという選択もできるのですが、ご家庭/生徒との信頼関係や、他の仕事を紹介してもらっている関係等もあり、無下に断れず何とかやりくりをする先生もいらっしゃいます。

家庭教師のテトラでは、家庭教師の先生にとっての「良し」=働きやすい環境とは何かを、考えていきたいと思います。ご家庭/生徒の要望にこたえることは大切ですが、そこで先生側が何かを犠牲すべきではありません。ご家庭/生徒の「良し」と、先生の「良し」は、必ず共存できると思っています。

3. サイトにとっての「良し」

ご家庭/生徒と先生方に支えられながら、「家庭教師のテトラ」というサイトを安定して運営できるよう発展させていきたいと思います。家庭教師のマッチングサイトは、インターネット黎明期から存在しています。小さなサイトまで含めると、かなりの数のサイトがあると思いますが、実際に本格稼働しているサイト数は1桁ではないでしょうか。
「家庭教師のテトラ」は、時間軸で見るとかなり後発のサイトになりますが、他のサイトと差別化を図り、独自の価値を生み出していきたいと思っています。

個別指導塾やオンライン学習が人気を博し、学習に対する選択肢は大きく広がっています。しかし、「家庭教師」を必要としているご家庭/生徒がまだまだたくさんいらっしゃるのも事実だと感じます。また、素晴らしい指導法や人間性を備えた家庭教師の先生方も多くいらっしゃいます。先生を求める生徒がいる。生徒を求める先生がいる。そこにミスマッチがあるのは非常に残念な状況です。一昔前では、このミスマッチを埋める方法は簡単には考えられなかったでしょう。インターネットというツールを使い、このミスマッチを少しでもなくしていくことが、家庭教師のテトラの使命です。

4. 社会にとっての「良し」

社会にとって… というとおこがましいのですが。
「家庭教師のテトラ」で生徒のみなさんが素晴らしい先生と出会い、勉強を通して将来への選択肢を広げてもらえるとうれしいです。成績を上げること、志望校に合格することはもちろん大切なことなのですが、その先にはもっと大切な、そして素敵なことがあると思います。将来、社会の一員として活躍できるよう、がんばりましょう!
がんばるのは、生徒のみなさん自身です。ただ、私たち「家庭教師のテトラ」がそのがんばりのきっかけとなり、支えとなることができたなら、これ以上の喜びはありません。

日本中の「先生を求める生徒」「生徒を求める先生」をつなげられるよう、家庭教師のテトラもがんばっていきます!